釣りには釣り糸を使うわけだが、この「当たり前」の中に、ひとつ大きな疑問がある。それは、「魚はイトを視認しているのか」というものだ。もしラインが見えているのだとしたら、釣果に多大な影響をもたらすはずだ。今回は、魚に見えにくいといわれるピンク色のフロロを使った筆者の感触を紹介したい。

(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター・井上海生)

魚に見えないラインを使ってライトゲームしてみた 目が良いメバルへの効果はいかに?

魚にはイトが見えているのか?

やはり魚には釣り糸が見えているらしい。魚は決して視力がよくないが、釣り糸がもたらす微妙な影は魚に違和感を持たせるのだろう。目で見えていなくても、わずかな水切りの波動で感じている可能性もある。よって、「ラインを細くすると釣れやすい」と一般に言われるのは、これはどうも真実らしい。

以前、ボラだらけの海でシーバスゲームをしていたときの話だ。ボラは一切ルアーには反応しなかったが、体にイトは当たりまくっていた。そんなものを気にしている様子もない。ルアーがあるのは見えているし、釣り人の姿も感じているから、無視するほどのこともないということか。不遜な奴らである。

魚に見えないラインを使ってライトゲームしてみた 目が良いメバルへの効果はいかに?ボラはイトなど気にしない?(提供:TSURINEWSライター・井上海生)

また、ライトゲームをしていても、たまにジグ単リグでなく、ラインに魚の体が当たったのかなと思う瞬間はある。明確なバイトではなく、じゃれるような感触だけが手元に伝わる。あれもラインが見えていて、別に避けるまではないと感じているのかもしれない。見えている限り、ラインは脅威ではない。

ピンクのフロロカーボンは見えにくい?

では、なるべくラインを見えないようにすると、どうか?まずは、先述のように、ラインを細くする作戦だ。これはライトゲームでたとえば0.3号から0.1号のPEにかえると、はっきりと違いが実感できる。メバルのような目が効く魚は、露骨に太いイトを嫌う。細いイトにかえると、たちまち食う。

メインラインには細くするという方法があるのだが、では、リーダーはどうだろう?もちろんある程度は細くできるのは同じだが、PEと違って強度が高いものではないので、そこまで大きくはかえられない。