実際、冷戦時代の核実験によって発生した放射性炭素は、地球で最も深い場所であるマリアナ海溝からも検出されています。

放射性物質の脅威は、想像以上に広く、そして長く続くのです。

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Credit: canva

ここまで見てきたように、核爆発の影響は瞬間的なものにとどまらず、熱、衝撃波、放射線、そして気候変動に至るまで多岐にわたります。

そして「どれくらい離れていれば安全か?」という問いに対する明確な答えは存在しません。

少なくとも確かなのは、核兵器が使われた場合、多くの人命が失われてしまうことです。

また人間だけでなく、その地に住む動植物や生態系も多大ない被害を受けるでしょう。

果たして、人類は核兵器を手放すことができるのでしょうか?

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参考文献

Video: How Far Away Would You Need to Be to Survive a Nuclear Blast?
https://www.sciencealert.com/video-explains-how-far-away-would-you-need-to-be-to-survive-a-nuclear-blast-2

ライター

千野 真吾: 生物学に興味のあるWebライター。普段は読書をするのが趣味で、休みの日には野鳥や動物の写真を撮っています。

編集者

ナゾロジー 編集部