すると、またコツコツとした細かいアタリがあったので、今度こそはエサ取りであろうが掛けてやろうとタイミングを計りスパッとアワセを入れた瞬間、いきなり竿がぶち曲がり強めに締めていたドラグが滑るように出ていく。

慌てて体制を整え堤防の隙間に突っ込もうとする魚を必死にいなしながらこちらも抵抗する。あまりの引き強さについに本命の石鯛かと期待しつつ何とか魚を浮かせてくると姿が見えてきたが石鯛とはちょっと違ったようだ。落ち着いてタモに入れひっぱりあげると……。

かぶせ釣り遠征釣行でヘダイにニザダイと初対面【高知】ムール貝エサにヒット良型のサンノジ(提供:TSURINEWSライター・明石健太郎)

強烈な引きの正体はまさかのサンノジ(ニザダイ)だった。初動の強烈な引きから本命を期待していたがこの魚もずっと釣ってみたかったので本命でなくても嬉しい魚だ。

翌日もかぶせ釣りへ

次の日また同じ堤防でかぶせ釣りに挑戦してみることにした。この日は前日の大雨で外洋は大時化で水も若干濁りが入っているので、時化の影響が少なく濁りの少し落ち着いている堤防の内側でやってみることにした。

しかし、この日はエサ取りのアタリすらなく場所を変えてみてもカサゴが1匹釣れたくらいでアタリがない。

かぶせ釣り遠征釣行でヘダイにニザダイと初対面【高知】ムール貝エサにヒット外洋は時化気味(提供:TSURINEWSライター・明石健太郎)

初対面のへダイが登場

持ってきていたエサも残り少なくなってきて半ば諦めようとしたとき、今まで全く反応がなかった竿先にゴツゴツとしたアタリが。折角のアタリを逃すまいと落ち着いてタイミングを見計らいアワセを入れる。

するとそこそこな重みが手に伝わり、急に横にあるテトラに向かって走り始めた。前日のサンノジ程の引きはないが根に擦られないよう慎重に浮かせてタモに入れた。

かぶせ釣り遠征釣行でヘダイにニザダイと初対面【高知】ムール貝エサにヒット良型のヘダイをキャッチ(提供:TSURINEWSライター・明石健太郎)

アタリが全くない中ようやく釣れてくれたのは、これもまたずっとかぶせで釣るのを夢見たヘダイだった。その後はエサを使い果たし遠征最終日は手広く色んな釣りに挑戦し、特に目立った釣果なく遠征終了となった。