長良川河口堰(ぜき)における稚アユの初ソ上から2カ月以上がたった。木曽三川では、それを追う上りマダカが順調にソ上しており、すでに馬飼頭首工まで到達している魚も。今年は春先から水温が安定しており、木曽川、揖斐川ともに好調を維持している。今回は5月中旬、木曽川(愛知県愛西市立田上手)の上りマダカ調査に行ってきた。
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(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版APC・桑山卓久)
木曽川でマダカ釣り
釣行当日午前、急きょ時間が空いたので所用前の短時間釣行を決意。午前6時30分すぎに自宅を出発して釣り場へ向かう。
目的は上りマダカのソ上状況の確認だ。釣果を耳にする立田下流でサオを出しても調査にならないので上流へ。釣り場に到着すると、潮は止まりそうな雰囲気。下げの時合いが迫ることもあり急いで準備に取り掛かる。
当日の仕掛け
4.2mの投げザオ(25号クラス)、5000番クラスのリール(ナイロン5号150m)、中通しテンビンにスパイクオモリ30号、岬オリジナル仕掛け(ハリ16号)。サオは2本、エサはアオイソメの房掛けだ。
稚アユのソ上ルートを探る
この時期は上りマダカが追う稚アユの遡上ルートを把握することが好釣果への近道となる。稚アユの好む適度な水流域やエサとなるコケが付着する石組み周りなどだ。
木曽川は出水により毎年水底が変化するため、まずは石組みに隣接する沖の流心と岸寄りのカケアガリに仕掛けを投げ分けてアタリを待つ。潮はゆっくり下流に向かって流れだしている。
数分後、沖狙いのサオ先が数度小さくたたかれる。その後の大アタリを待つが変化はない。仕掛けを上げるとエサを半分かじったような痕がある。小さくつつくアタリでもマダカの場合があるので油断はできない。安易にエサ取りと決めず、サオ先の些細な変化にも細心の注意を払う。