その参議院選予想ですが、現時点では私はまだ与党がかろうじて過半数を取るとは思っております。

都議選と国政選挙は違います。都議選はやはり東京都という裕福な層が主体で小池さんのような女帝パワーは時間経過とともにより強固になっていく感じがするのです。ところが参院選は全国。そこには様々なインタレストが入り混じるため、バランスと政策実行力は求められます。

ただ、どのような結果になるにせよ、石破氏は追い込まれるとみています。今回の選挙の与党獲得議席数のマジックナンバーは50議席と63議席になります。仮に与党が50議席を割り込めば不信任で総辞職、63議席を超えるようなことがあれば解散総選挙というシナリオです。都議選の自民党惨敗と公明党の力の衰えを見る限り63議席というのは非現実的だと思います。では51議席以上63議席未満ならどうするか、です。個人的にはそれでも石破氏は一度けじめの解散に踏み切ったほうが良いとみています。

特に今回の焦点となる物価高対策で野党の消費税を絡めた対策案に対して与党の2万円で勘弁してね、というやり方は国民の賛同を得られる代物ではないと思います。つまり現政権があまりにも財務省になびきすぎており、財務省と対峙する勢いある人物がいないことは国民に大きな不満のマグマが溜まってきているとみています。

よって選挙戦の戦い方を間違えればそれこそ50議席に届かないこともあり得るわけで余談は許さないと思います。昔の名前で出ている自民党、果たして目覚める時は来るのでしょうか?

では今日はこのぐらいで。

編集部より:この記事は岡本裕明氏のブログ「外から見る日本、見られる日本人」2025年6月24日の記事より転載させていただきました。