「キャリアの中で最もワイルドな経験だった」——。米空軍で13年間、F-15やF-16を操縦してきたベテラン戦闘機パイロットが長年の沈黙を破り、衝撃的なUFOとの遭遇体験を告白した。物理法則を完全に無視するその物体は、彼が所属する部隊の戦闘機と衝突寸前まで接近したという。一体、空の上で何が起きていたのだろうか。
空中に突如現れた「完璧な長方形」
この驚くべき証言をしたのは、元米空軍少佐のライアン・ボーデンハイマー氏だ。彼が所属していたのは、空軍が誇るエリートアクロバット飛行隊「サンダーバーズ (Thunderbirds)」。事件が起きたのは、ワイオミング州南部の上空で訓練ミッションを行っていた最中のことだった。
突如として、彼の目の前に巨大な物体が出現した。それは明らかに彼の戦闘機との衝突コース上にあり、ボーデンハイマー氏は衝突を覚悟したという。
「ぶつかる、と思った次の瞬間、衝突はしないと気づいた。そして、その物体の全体像がはっきりと見えたんだ。それは、完璧な長方形だった」(ボーデンハイマー氏)
ボーデンハイマー氏によると、そのUFOは高さ約9〜15メートルほどの大きさで、明るい白色の機体の縁が輝いていたという。エンジンから出るはずの飛行機雲のようなものは一切なく、レーダーにも全く映らない。にもかかわらず、時速約740kmという猛スピードで飛行していたのだ。

航空力学をあざ笑うかのような飛行
この物体の異常性はそれだけではなかった。最も不可解だったのは、その飛行方法だ。
「私が学んできた航空力学の法則を完全に無視していた」とボーデンハイマー氏は語る。通常、高速で飛行する物体は空気抵抗を考慮して機体を傾けるものだが、この長方形のUFOは風の影響を全く受けていないかのように、完全に垂直な姿勢を保ったまま飛行を続けていたという。
さらに、高度3万フィート(約9100メートル)で接近した際には、その内部まで見えたと彼は証言する。「まるで美味しいお菓子(ペイストリー)の話をしているみたいに聞こえるだろうけど」と冗談を交えつつ、「内部はクリーム色で、中央部分は透明だったか、穴が開いているように見えた」と詳細を語った。