ブラジルリーグ最多優勝数12回を誇る名門パルメイラスのFWエステバン・ウィリアンは、まだ18歳ながら、足元の技術の高さはもちろん、驚異的なドリブル突破力と冷静なパスセンスを兼ね備えている。幼少期から同クラブのアカデミーで才能を磨き、この大会終了後にはイングランドのチェルシーへ移籍が決まっている。欧州での成長が期待されている逸材だ。

また、彼はリオネル・メッシへの憧れやプレースタイルが似ていることなどから”メッシーニョ”の愛称で親しまれていることでも有名だ。パルメイラスは6月24日のグループステージ第3節で、メッシ擁するインテル・マイアミ(アメリカ)と対戦する。18歳の若者は憧れの選手の前でどんなプレーを魅せてくれるのか。

若くして世界最高峰リーグでの挑戦が決まっているエステヴァンだが、今回のクラブW杯では南米クラブの象徴としての役割も担う。南米特有の自由なプレースタイルと、緻密な戦術理解を融合させた彼のプレーは、多くのサッカーファンの目を釘付けにするだろう。

ジャイル・クーニャ 写真:Getty Images

ジャイル・クーニャ(ボタフォゴ/ブラジル)

ブラジルの名門ボタフォゴに所属する20歳のDFジャイル・クーニャは、2025年のクラブW杯で注目される若手選手だ。197cmの恵まれた体格を活かした空中戦の強さが最大の武器で、対人守備の堅さと冷静なポジショニングにも定評がある。

もともとサントス(ブラジル)のユースアカデミーで育ち、2023年にプロ契約を結んだ後、2025年にボタフォゴへ移籍。トップチームで守備の要として活躍し、今大会でも世界屈指の攻撃陣と渡り合う守備力を見せている。

6月16日に行われたグループステージ第1節では、前半に貴重な先制ゴールを挙げチームを勝利に導く活躍を見せた。ブラジルU-20代表にも招集されており、将来的にはブラジル代表の主力センターバックとしても期待されている。若さと実力を兼ね備えた彼が、大舞台でどのような成長を見せるか注目したい。


FIFAクラブワールドカップ2025 写真:Getty Images

南米サッカーの強さと若手育成の秘訣