4月の中古車買取の動向

車買取相場(2025年4月速報値)
(画像=『車選びドットコムマガジン』より引用)

今年の2月、車選びドットコムが独自にデータを取り始めて以来、過去最高値を記録した買取相場ですが、現在はひとまず落ち着いています。しかし、夏に向けてふたたび上昇傾向にあります。 車選びドットコムの予測データによると、業者の仕入れが活発になる夏のボーナス時期まで相場は上昇を続け、その後数カ月は高値で推移する見通しです。 特に、国内はもとより海外でも人気のハイブリッド車は、引き続き高値で買取される可能性が高いです。また、トヨタのアルファード/ヴェルファイアやランドクルーザーファミリーなども、高年式モデルを中心に高値傾向が続くでしょう。 かつては、日本の中古車といえば国内で消費されるのが一般的でした。しかし、途上国の発展により自動車の需要が世界的に拡大したことで、日本の中古車需要も広がっています。 海外に輸出される車両をカテゴリ別に見ると、セダン/ハッチバックがもっともも多く、次いで軽自動車、ミニバン/ワンボックス、SUV/クロスオーバーの順となっています。直近(2024年12月)の国別データでは、UAE、ロシア、モンゴルが月間1万台以上を輸入しています。 これが中古車価格を押し上げている要因のひとつであり、この傾向は今後も続くとみられます。またさらなる需要の増加も見込まれており、買取価格の高値安定は今後もしばらく続きそうです。 今年の買取相場は依然として高値傾向が続くと予想されています。愛車をできるだけ高値で売却したいと考えている方は、夏のボーナス商戦前までに売却を決断することで、希望通りの高値が引き出せる可能性があります。その際には、複数の買取業者に依頼できる一括査定サービスの利用がおすすめです。

ボディタイプ別買取ランキング

最後に中古車情報サイト(車選びドットコム)の、最新のボディタイプ別中古車買取ランキングを紹介します。市場で売買が盛んな人気の車はすぐに買い手がつくことから買取価格にも影響しますので、愛車の売却を検討する際には市場のトレンドもぜひ参考にしてください。

◯国産車ボディタイプ別買取ランキング

ホンダ フリード 2代目
(画像=『車選びドットコムマガジン』より引用)

順位 ボディタイプ 割合(パーセント)
1位 軽自動車 27.8%
2位 ミニバン/ワンボックス 18.9%
3位 コンパクト/ハッチバック 17.9%
4位 SUV/クロカン 8.7%
5位 セダン/ハードトップ 6.6%

国産車ボディタイプ別買取ランキングの全体の順位は、セダン/ハードトップが5位になり、軽バン/軽ワゴンがトップ5から脱落しました。 トップ3の軽自動車、ミニバン/ワンボックス、コンパクト/ハッチバックは、国内の中古車需要を反映したカタチになっていると言って良いでしょう。 以前はガラパゴス車と言われた軽自動車ですが、現在では海外需要も手伝って、高値安定の買取価格をより強固なものにしています。

輸入車ボディタイプ別買取ランキング

メルセデスベンツ Cクラス
(画像=『車選びドットコムマガジン』より引用)

順位ボディタイプ割合(パーセント)
1位コンパクト/ハッチバック22.0%
2位SUV/クロカン21.5%
3位セダン/ハードトップ20.5%
4位ステーションワゴン11.9%
5位クーペ9.8%

輸入車は、前月の1位と2位が入れ替わって、コンパクト/ハッチバック、SUV/クロカン、セダン/ハードトップの順になりました。 2025年第1四半期の新車販売は、BMW ミニ、VW ゴルフ、VW T-クロスという順なので、それらの乗り換え需要が反映された結果かもしれません。 いっぽうでステーションワゴン、クーペがランクインするのは輸入車ならでは。ユーザー層の違いが現れています。

買取価格は、販売戦略や店舗ごとの在庫状況、業者の得意とする車種、また顧客からの要望を受けている車種など、さまざまな要因によって変動します。その差は数万円から、多いときには数十万円になることもあります。 少しでも高値での買取を期待するのであれば、まずは複数の業者から見積もりを取ることが重要です。 一括査定サービスを利用して、いくつかの買取業者から見積もりを取ることで、もっとも高額をつけた店舗に売却することができますし、希望の店舗の提示価格が思ったより低かった場合でも、他店の見積もりを交渉材料に使うことができるのもメリットです。 また、車の売却においては、買取価格の高さだけでなく、信頼できる店舗を見つけることも大切です。 そんなとき一括査定サービスは、愛車の市場価値を把握できるだけでなく、信頼できる店舗を見極める手がかりにもなるかもしれません。