トヨタを代表するミニバン「ノア/ヴォクシー」は、共通のプラットフォームで作られている兄弟車なので、どちらを購入するか悩むことがあるかもしれません。 かつては販売会社が違っていたりした2台ですが、いまではトヨタ販売店であればどこでも購入できます。 ではトヨタが「ノア」と「ヴォクシー」を分ける理由はどんなところにあるのでしょうか?2台の違いを、現行モデルを中心に解説します。
コンサバ系のノアと個性が強いヴォクシー

2022年のモデルチェンジで90系に進化したトヨタのミドルクラスミニバン「ノア/ヴォクシー」。 以前は「ノア」「ヴォクシー」「エスクァイア」の3車系が、それぞれ異なるチャンネルで販売でされていましたが、トヨタが全店全車種取り扱い体制へと移行した現在は、どのトヨタディーラーでも購入可能です。

共通のプラットフォームを採用する2台で、もっとも違うのはエクステリアです。 おもにファミリー層を想定するノアは万人に好かれるデザインで、ノーマルとエアロパーツを装着したS系グレードを用意。 いっぽうヴォクシーは、若年層や車のカスタマイズが好きな層などに訴求できる、シャープでスポーティなデザインで、エアロパーツを装着したS系グレードのみというランナップになります。 フロントマスクは、力強く堂々とした印象のノアに対し、ヴォクシーは薄型のアッパー部と分厚いグリルのロワ部を組み合わせたデザインでグリルに3連のLEDヘッドライトを配置。ライト類はアッパー部にデイライトとターンランプとするなど、個性的で押し出しの強い印象です。 リアは、バックドアのフォルムと一体になったL字型のコンビネーションランプを採用するノアに対し、ヴォクシーはセンターからボディの両サイドまでまっすぐな2本のLEDラインで安定感のあるリアビューを演出しています。 細かなところでは、ヴォクシーの「S-Z」グレードにはバンパーグリルのなかにフォグライトが組み込まれていて、よりアグレッシブな雰囲気。 ノアはノーマルとエアログレードでグリルの処理を変えていて、エアログレードの「S-G」「S-Z」ではグリルがメッキになります。