YouTuberが体験した不気味な夜:「去れ」という声

 アイルランド人YouTuberのDara Tahと彼の友人は、そんな危険な島へボートで向かった。警察の目を盗んでなんとか上陸し、蔦に覆われた不気味な廃墟の探索を始める。

「世界一怖い島」イタリア最恐の禁足地“ポヴェーリア島”に侵入したYouTuberを襲った恐怖の画像4
(画像=画像は「YouTube」より)

 やがて夜の闇が訪れ、彼らは心霊調査ツールを取り出した。Dara自身は幽霊を信じていなかったが、熱感知装置が島で最も呪われていると噂される鐘楼の方角を正確に指し示した時、彼は奇妙な感覚に襲われたという。

 鐘楼に近づくにつれて機器の調子がおかしくなり、ライトは点滅を繰り返す。そこでDaraは、信じていないはずの「霊との交信」を試みた。ラジオの周波数を合わせ、ノイズの中から聞こえる声を録音してみたのだ。

「世界一怖い島」イタリア最恐の禁足地“ポヴェーリア島”に侵入したYouTuberを襲った恐怖の画像5
(画像=画像は「YouTube」より)

 後日、その音声を解析した結果が、この恐怖体験を決定的なものにした。彼らの翻訳を手伝ったイタリア人の友人マヌ氏によれば、録音された音声の中には、イタリア語で「出ていけ」「旅立て」といった、立ち去るよう促す言葉がはっきりと聞き取れたという。

 さらに不気味なことに、「爆発物(explosives)」という不穏な単語も録音されていた。そして話はここで終わらない。その数日後、なんとマヌ氏が空港の保安検査で、人生で初めて「爆発物の所持検査」を受けるという奇妙な出来事に遭遇したのだ。

 ポヴェーリア島は、科学的な観点から見れば「ただの廃墟」であり、幽霊の存在を裏づける証拠もない。だが、この島に実際に足を踏み入れた者たちが体験した“異常”は、単なる偶然と片付けるには不気味すぎる。

 人が何万人も亡くなり、狂気と苦痛が染み込んだその地には、何か説明のつかない「残留する感情」のようなものが存在しているのかもしれない。

参考:LADbible、ほか

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