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その文章は、男性読者に向けたものですか? それとも女性読者に向けたものですか? もし、あなたが書き手として成功したいのなら、男性と女性の思考の違いについて理解したほうがいいでしょう。

「学歴コンプレックス」という言葉があります。学歴は一生ついてきます。でも、学歴で人生が決まるわけではありません。学歴コンプレックスに悩むのは圧倒的に男性です。

一方で、女性で学歴コンプレックスを持っている人はほとんど見かけません。今の男性社会では、「頭脳明晰とか東大出身という学歴はかえって邪魔になる」と考える女性も少なくありません。

男性は過去の失敗にこだわります。大学の偏差値などにこだわるのも同じことです。大学の偏差値が低いのは「男性としての能力が低い」とレッテルを貼られたことと同じです。会社組織に所属している人ほど、学歴や偏差値を引きずります。

また、女性よりも男性のほうが過去の恋愛(失恋)を引きずる人が多いのは、「男性としての能力が低い」ことと同じだからでしょう。

女性は争いごとを嫌い、共感を大切にします。学歴が邪魔になることはあっても、男性の場合のような意味ではありません。

男性は物事のプロセス(過程)よりも「結果」がすべてです。仕事に一度失敗しただけで、ずっと引きずって落ち込んでしまいます。それに対して女性は、プロセス重視ですから、過程における「楽しさ」「面白さ」「やりがい」といった感情を揺さぶられることに関心を抱きます。

また、男性の会話の中心は「自分」であるのに対して、女性は「みんな」になります。女性は結果にこだわるよりも、「みんなが共感したか」「みんなが喜んだか」といった視点を重視します。

男性は、一つの結果がダメだったら、すべてが台無しと考えますが、過去から学ぶことができます。人生にはいくらでもチャンスがあることを理解して切り替えることができます。