中東で紛争の火種がくすぶり続ける中、聖書の予言と現代の出来事を結びつける、にわかには信じがたい説がネット上で注目を集めている。それは、パレスチナやイランの国旗の色が、聖書の『ヨハネの黙示録』に記された「終末のしるし」と一致するというものだ。世界情勢への不安が、このようなミステリアスな物語に人々を引き寄せているのだろうか。
国旗に隠された「黙示録の四騎士」
この説の核心は、『ヨハネの黙示録』に登場する「黙示録の四騎士」にある。彼らは世界の終わりに現れるとされ、それぞれが異なる災いをもたらすという。
** 白い馬 ** :「征服」を象徴する。 ** 赤い馬 ** :「戦争」を引き起こす。 ** 黒い馬 ** :「飢饉」を意味する。 ** 青ざめた馬 ** :「死」をもたらす。この馬の色は、古代ギリシャ語の「クロロス」に由来し、緑色や病的な青白い色と解釈される。
この説では、パレスチナの国旗に見られる白、赤、黒、緑の4色が、まさにこの四騎士の色と一致すると指摘されている。さらに、イスラエルと直接対立するイランの国旗も、このうち3つの色を含んでいることから、両国の旗が終末の到来を示すサインではないか、と囁かれているのだ。
この説は、旧約聖書『エゼキエル書』にある、古代ペルシャ(現在のイラン)がイスラエルに侵攻するという預言にも結びつけられ、現代の中東の緊張関係が聖書に予言されていたかのように語られている。

(画像=パレスチナの旗 画像は「Wikipedia」より)

(画像=イランの国旗 画像は「Wikipedia」より)