ここ数年、火星探査は目覚ましい進歩を遂げ、我々が抱いていた「赤い惑星」のイメージは根底から覆されつつある。かつては生命の存在しない不毛の地と考えられていた火星だが、今や専門家たちは、その過去の姿が驚くほど地球に似ていたことを突き止めている。
そんな中、火星探査機「キュリオシティ」が撮影した一枚の画像が、世界中の研究家やUFOハンターたちの間で大きな波紋を呼んでいる。そこに写っていたのは、鋭い角と直線を持ち、まるで人工物のように見える謎の物体。
これは自然が生んだ単なる偶然か、それとも失われた火星文明が残した決定的証拠なのだろうか。
かつては「地球そっくり」だった火星の素顔
近年の研究によれば、太古の火星は決して“死の惑星”ではなかった。かつての火星は地球によく似た濃厚な大気に覆われ、その中には人間が呼吸できるほどの酸素も含まれていたという。この大気は、有害な太陽放射線から地表を守る盾となり、惑星全体を生命が誕生できるほど暖かく保っていた可能性が高い。
さらに、広範囲にわたって水が存在した痕跡も発見されており、現在でも地表には少量の液体の水が存在することが確認されている。数億年前の火星は、さながら「地球2.0」とでも呼ぶべき豊かな星だったのかもしれない。いや、もしかしたら我々の認識が間違っていて、地球が現在の姿になるよりも前に、火星こそが生命あふれる星だった可能性すらあるのだ。
「核戦争で滅んだ」と唱える科学者も
こうした発見は、「かつて火星に高度な文明が栄えていたのではないか」というロマンあふれる説に、新たな信憑性を与えている。UFO研究家たちだけでなく、一部の科学者たちもこの可能性を真剣に検討しているのだ。
その一人、理論プラズマ物理学の博士号を持つジョン・ブランデンバーグ博士は、衝撃的な仮説を提唱している。博士によれば、火星の地表から検出されたウランやトリウムといった元素の痕跡は、過去に少なくとも2度、大規模な核爆発が起きたことを示しているという。つまり、高度な技術を持った火星文明が、核戦争によって自滅したのではないか、というのだ。
