3チーム目は新指揮官に大塚真司氏を迎え今シーズンに臨んでいるヴァンフォーレ甲府。
選手とのコミュニケーションを密に取る大塚監督は、攻守にバランスの良いサッカーを目指している。レノファ山口との開幕戦は1-0と白星を挙げたが、以降は5試合勝ちなしと苦しんだ。
第7節札幌戦での完封勝利(1-0)をきっかけに、DF孫大河やDFエドゥアルド・マンシャらの粘り強い守備に磨きがかかり、直近6試合で3勝3分と勝ち点を12ポイント積んでいる。その上、4度の完封を達成しており、後半のジャンプアップに向けて準備が整いつつある。
6月の選手獲得はなかったが、4月27日にブラジル人FWネーミアスを獲得している。ここまでゴールはないものの、1つのゴールで爆発する可能性を大いに秘めており、昇格圏へのジャンプアップはネーミアスの活躍に掛かっている。

北海道コンサドーレ札幌
- 順位:13位
- 勝ち点:22
- 得失点差:-9
- 6月の新加入選手:DF宮大樹、FWマリオ・セルジオ、DF浦上仁騎
最後は北海道コンサドーレ札幌。岩政大樹新指揮官のもと、開幕4連敗と最悪の船出に。第5節のブラウブリッツ秋田戦(3-1)で今季初勝利し、第6節の愛媛戦(2-1)にも勝利するなど連勝街道を突き進むかと思われたが、守備の崩壊や得点力不足で前半戦をボトムハーフの13位で折り返す展開となった。なかでも際立つのが守備の崩壊だ。総失点数「31」はJ2全体でもワースト4番目でJ1昇格を目指すチームとしてはあるまじき数字である。
この状況を打開すべく、6月の特別登録期間中に名古屋グランパスからDF宮大樹、RB大宮アルディージャからDF浦上仁騎、シャペコエンセ(ブラジル2部)からFWマリオ・セルジオの3枚獲りを敢行した。同月15日に行われた第19節今治戦では、新加入の宮と浦上の新加入コンビが早速CB(センターバック)で出場。2-2と引き分けに終わったが、2選手の統率力やパフォーマンスは今後の札幌の守備を安定させてくれるに違いない。