言い換えればアメリカの先生がランクを落として日本に来るのか、という疑問であります。

私は来週から再び日本に行きますが、その予定の中に私が長年温めていた構想を具現化するための重要な打ち合わせがあります。既に3年以上やり取りして準備をしてきた案件です。それは日本のある研究機関への支援であり、何らかの形での提携にこぎつけられるところまで到達したのです。なぜそれを私のような弱小の海外事業家が推すのかといえば日本の学問や研究機関への支援体制が不十分だからです。日本企業は何百億、何千億円と稼いでいるのにびた一文そのような支援をしようという機運が見られないのです。

今回のハーバードの問題は研究者に思った以上の波紋となることでしょう。そして世界最高の研究ができる大学機関の位置づけは変わってくると思います。その中で卒業生がそれだけ母校の研究に資金を投じれるか、これが日本の大学が世界に輝けるかその岐路にあると思います。今回のハーバード事件をきっかけに日本の高等教育に火が付いてもらいたいものです。

では今日はこのぐらいで。

編集部より:この記事は岡本裕明氏のブログ「外から見る日本、見られる日本人」2025年6月13日の記事より転載させていただきました。