夏になると、アウトドアやキャンプ、海水浴など自然と触れ合う機会が増える一方で、注意が必要なのが「虫刺され」。

蚊に刺された程度なら痒みで済みますが、中には命に関わるような危険な虫も存在します。

この記事では、日本国内で刺されると危険な5種類の虫を厳選し、それぞれの特徴や被害例、予防法についてわかりやすく紹介します。

夏本番を迎える前に、正しい知識を身につけて、安心して屋外活動を楽しみましょう。

目次

① スズメバチ(特にオオスズメバチ)② マダニ③ セアカゴケグモ④ ツツガムシ(ツツガムシ病)⑤ アシナガバチおわりに ## ① スズメバチ(特にオオスズメバチ)

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スズメバチは日本に生息する最も危険な虫のひとつ。中でもオオスズメバチは世界最大級のハチで、毒性も強く、毎年10〜20人ほどが刺されて命を落とすという報告もあります。

【特徴】

体長3〜4cm、オレンジ色の頭部と黒い体 攻撃性が非常に高く、巣に近づくと威嚇なしに襲ってくる

【被害例】

刺されると激痛、腫れ、発熱などの症状が出る アナフィラキシーショックを起こすと命に関わる

【予防法】

野山や林道では黒い服を避け、白っぽい服を着用 巣を見つけたら近づかず、すぐに自治体や業者に連絡

② マダニ

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マダニは山や草むらなどに生息する吸血性のダニで、刺されても最初は気づきにくいのが特徴。

しかし、感染症を媒介する危険性が非常に高く、「SFTS(重症熱性血小板減少症候群)」など命に関わる病気の原因になります。

【特徴】

体長2〜4mm、吸血すると1cm以上に膨らむ 草むらや野生動物の多い場所に生息

【被害例】

数日〜1週間後に高熱、下痢、吐き気などの症状が出る SFTSの致死率は10〜30%と高い

【予防法】

草むらに入る際は長袖・長ズボン・帽子を着用 外出後はすぐに体をチェック。噛まれても無理に引き剥がさない(医療機関へ)