採用だけでなく、入職後もサポート
外国人採用は注目を集める一方で、多くの企業が人材獲得に不安を抱えている。主な課題は人材の日本語能力や文化的な違い、そして採用に伴う法的手続きの煩雑さだ。
これらの課題に対し、包括的なサポートを提供しているのが「Stepjob」である。同サービスは求人支援、就業サポート、入職後のフォローまでをワンストップで提供。たとえば、ビザや行政手続き、不動産や携帯電話の契約、家電の手配といった生活支援まで実施している。内定までの利用料は無料だ。

「入職後は相談窓口を設け、企業からの面談依頼があった際には、本人の悩みや仕事の状況、生活面での課題などを母国語での聞き取りを実施。また、外国人人材向けの研修動画を用意し、ゴミ出しの方法、挨拶、電車での並び方など、日本の文化についてのレクチャーも行っています。時間感覚の違いによる遅刻の問題も、日本の文化への理解を深めることで解消されています」
採用にあたっては、入職者への就労環境の説明を丁寧に行い、ミスマッチを防いでいるという。給与条件や待遇、先輩社員の活躍状況を詳しく伝えるとともに、求人票には住居手当の有無や最寄り駅までの距離など、具体的な生活環境も明記。このような取り組みの結果、サービス利用者の6カ月後の定着率は95%を達成している。
行平さんは、外国人採用は今後さらに増加すると予想している。
「特定技能の対象分野は政府の施策により段階的に拡大され、自動車運送分野や物流分野などが新たに追加される予定です。対象分野の拡大により、外国人材の受け入れはさらに活発化すると見込まれます。現在、日本での就労を希望する外国人材は多数おり、とくに近年は中国を中心に、高度な専門性をもつ人材からの就労希望が急増しています」

外国人採用は介護・外食といった特定技能の分野やインバウンド需要が中心だが、最近ではアミューズメント施設や美容整形クリニックでの通訳など、活躍の場が広がってきているという。それでも、外国人採用に取り組んでいる企業はまだ少数派だ。日本全体で人材不足が深刻化し、今後外国人採用が増加すると見込まれることから、外国人人材を確保するには、今がチャンスなのかもしれない。
取材・文/福永太郎 撮影/宇佐美亮
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