義母の足音が、静かに近づいてきた

(画像=『FUNDO』より引用)
洗い物を終え、やっと座ろうとしたとき。
義母が、湯気の立つ小皿を手に現れました。
「これ、あんた食べてないでしょ」
小さな煮物の皿。
さっき私が作った、残りもののひとつ。
でもそれは、たしかに “ 私のために ” よそってくれたものでした。
そして次の瞬間──
「がんばってるの、ちゃんと分かってるよ」
そう、義母がそっと言ったんです。
洗い物を終え、やっと座ろうとしたとき。
義母が、湯気の立つ小皿を手に現れました。
「これ、あんた食べてないでしょ」
小さな煮物の皿。
さっき私が作った、残りもののひとつ。
でもそれは、たしかに “ 私のために ” よそってくれたものでした。
そして次の瞬間──
「がんばってるの、ちゃんと分かってるよ」
そう、義母がそっと言ったんです。