体だけでなく、心まで疲れきった夜

夕食の支度も、片づけも、義父母の好みに気を配った献立も──

すべて「当然」のように押しつけられて、誰一人、ねぎらう言葉もない。

「あんまり味がしないな」

「これ、もうちょっと煮たほうがいいわね」

私が差し出した食事に対し、そんな言葉ばかりが返ってきたとき、胸の奥が、スーッと冷たくなっていくのを感じました。

自分の存在価値って、いったい何?

テーブルの上から下げられていくお皿を見ながら、その場から消えてしまいたいような気持ちになっていたんです。