同時に軽量化著しいアジングロッドは、ツウなアングラーたちのあいだでもてはやされた50gアンダーももはや珍しくない。30g台もバンバン出ている。今の「軽量化勢」の感覚でいうと、タックル全体で200gが最低ラインといってもいいくらい。
ちなみに筆者が使用しているスピニングリールは145g、ロッドは50g。軽いほうではあると思うが、もはや、「ちょっと前の軽さ」という感じがする。

魚の反応はかわったのか?
では、魚の反応はどうなのか?こればかりは、個人的には「変わらない」という気がする。
魚の誘い方については、この10年よく聞くようになった「プランクトンパターン」が今もなおトレンドで、軽量ジグ単でプランクトンのような動きを演出しながら魚にナチュラルに食わせる。
実は私が始めたライトゲームの基礎も、10年前からそんな感じなのだ。かつてアジはこれでしか釣れないといわれたようなリフト&フォールやベイトフィッシュパターンは、もう少し前のメソッドではないかと思う。
釣れる魚の数に変化は?
魚が釣れる数についていえば、まあ、まちまち。こればかりは、釣りという遊びが全体的にそういうものだ。アジのような回遊魚はその年の傾向が大きいし、メバルだっていつでもどこでも簡単な魚というわけではない。日による。年による。
だが、大阪湾沿岸を釣っている人間としては、年々アジは難しくなってきた印象はぬぐい切れない。以前まではデイアジングが成立する地域もあったが、最近はめっきりだ。メバルに関しても、ライトゲーム人口の増加からか、少しだけ反応が悪くなっている気はする。

ライトゲームの今後
上で主に述べたように、この10年でライトゲームに用いる道具は大きく変わった。リールの性能に関していえば、私がミドルからハイエンドに持ち替えたせいもあると思うが、格段にバラシが減ったと思う。このあたりはドラグがモロによくなっている。さすがにリールメーカーも研究している。