じっくり観察すると、体は頭部・胸部・腹部・尾部に分かれており、ダンゴムシと同じように胸節は7節、腹節は5節で構成されていました。

「魚の口の中で性転換?」 舌を乗っ取る奇妙で奇怪な寄生生物『ウオノエ』フグノエの構造(撮影:草間あやめ)

また、脚は7対あり、意外としっかりしている印象です。先端がかぎ爪状になっていて、魚に掴まりやすい構造になっています。

「魚の口の中で性転換?」 舌を乗っ取る奇妙で奇怪な寄生生物『ウオノエ』フグノエの腹面(撮影:草間あやめ)

ウオノエは食べても大丈夫

ウオノエはスーパーで購入する魚にも付着していることがあります。もし、魚に寄生したウオノエをうっかり食べてしまっても大丈夫。人体に害はありません。

甲殻類なのでエビに近い味のようです。今回私が発見したフグノエは、標本にしたので食べなかったのですが、次回もし出会ったらぜひ食べてみたいと思います。

もしウオノエを発見したら、ちょっぴりびっくりしてしまう見た目ではありますが、ユニークな生態を観察してみるのも面白いですよ。

<草間あやめ/サカナトライター>