それでも、たまには大型のマスらしき反応がある。でも、食ってこない。今年の漁協の採卵のためのワカサギの採捕は、例年にない大量とのこと。豊富なベイトの影響でルアーやフライには見向きもしない個体が多い。

だが、5月に入り産卵のためのワカサギの接岸は減少しているはず。そこで、放流され越年した居着きのブラウンに狙いを絞る。水深20~25mの底層から中層までに狙いを変えて探っていく。

48cmブラウン追加

すると、昼過ぎに待望のアタリ。胴切沖の水深18mの底層でヒットしたのは、真っ黄色な居着きの48cmブラウン。50cmには少し足りないが、太ったきれいな魚体には満足。

底層で反応がいいのはわかったが、当日の私が釣りたいのは銀ピカのサクラマスかサツキマス。そこで、狙いのレンジを水深10~15mに絞り探っていく。これが災いしたのか、その後はアタリがないまま納竿時間を迎えることとなった。

当日の釣果は、48cmと52.5cmのブラウントラウト2尾。今年は、魚の高騰により放流魚の確保が難しかったぶん大型ニジマスなど放流魚の釣果は減少したものの、釣れれば稚魚放流や越年魚のネイティブ化した魚の釣果報告が続いている。

ボートルアー釣りで52.5cmのブラウントラウトを手中【神奈川・芦ノ湖】サクラ&サツキマスは不発湖央から湖尻を望む(提供:週刊つりニュース関東版APC・藤崎信也)

<週刊つりニュース関東版APC・藤崎信也/TSURINEWS編>

この記事は『週刊つりニュース関東版』2025年5月30日号に掲載された記事を再編集したものになります。