2022年と2023年は3位、そして昨季は2位と直近3シーズンはいずれも優勝争いに身を置いてきたサンフレッチェ広島。狙うは優勝のみというなかで迎えた今季も、ここまで5位と上位で折り返しを迎えようとしている。そんな広島の大きな強みと言えば、いずれも日本代表経験のある3センターバックが挙げられるが、なかでも特に存在感を放っているのがDF塩谷司だ。
身体の強さを活かした守備やボールキープもさることながら、積極的にゴールを狙う姿勢から今季は前半戦で2ゴールをマーク。攻守にわたって強さと上手さが際立つシーズンを送っている。勝ち進んでいたAFCチャンピオンズリーグ2こそ準々決勝で涙を飲んだが、リーグ戦では新戦力の活躍もあり現時点で消化試合数が1つ少ないなかで上位につけている広島。悲願のリーグタイトル奪還に向け、最終ラインを支えるベテラン塩谷の働きから今後も目が離せない。

乾貴士(清水エスパルス)
今季は3シーズンぶりにJ1で戦っている清水エスパルス。そんな清水を支えるベテラン選手と言えば、海外クラブや日本代表としても経験豊富なMF乾貴士だ。2022シーズン途中に清水に加入すると、2023~2024年はJ2で苦しんだチームを支え続けJ1昇格とJ2優勝にも大きく貢献した。直近2シーズンはトップ下のポジションに定着し巧みなボール捌きと鋭いスルーパスでゲームをコントロールしている。
そのプレースタイルから攻撃面に注目が集まるが、守備での貢献度も極めて高い。積極的に前線からプレスをかけてスイッチ役となるなど、攻守にわたって代えの利かない選手であることを証明している。36歳となったが華やかなプレーや献身性は衰える気配がなく、まだまだ見るものを魅了してくれる気配が漂う。リーグ後半戦でも必ずやファン・サポーターの期待に応えるプレーを数多く見せてくれるはずだ。
