時間外労働の規制により、一人あたりの労働時間が減少し、現場の作業員には限られた時間でより多くの業務が求められています。しかし、建設現場は人手を要する作業が多く、生産性向上には限界があります。加えて、技能者の減少が進行中であり、円安の影響もあって外国人労働者の確保も難しくなっています。

建物を建てたくても、人手が足りず工事が進まない時代になってきました。今見ている建物が、もしかすると最後のコンクリート建築になるかもしれません。

建設需要自体は旺盛で、特に設備投資を進める企業にとっては大きな機会ですが、建設会社は利益率の高い案件を優先する傾向を強めており、民間工事や公共事業の遅延も発生しています。