それに対して、公立高校以外では、国立の大阪教育大学附属高校から山中伸弥(神戸大学)、私立は同志社高校の江崎玲於奈(東京大学)と灘高校の野依良治(京都大学)だけで、受験に役に立つことばかりに特化した教育の弊害だと思う。

総じて見ると、私立が少なく、公立高校がほとんど、地域的には圧倒的に西日本優位だ。また、大学は東京大学と京都大学を主体に、すべてが国立大学だ。

しばしば、日本の教育システムは、序列主義で画一的といわれるが、ノーベル賞受賞者が公立高校と国立大学ばかりなのは、この批判が必ずしも当たっていない。あるいは、私立学校よりは、まだベターだということだ。

【目次】 はじめに 伝統の名門校から躍進する注目校まで 第1章 東京・神奈川の名門高校 第2章 関西の名門高校 第3章 中部の名門高校 第4章 東日本の名門高校 第5章 西日本の名門高校

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