そして追加の卵からうまれたヒナは年長のヒナの食糧庫として短い生涯を過ごした後、最後は親鳥のクチバシに掴まれて年長のヒナの口の中に放り込まれるのです。

余計な子供を食糧庫として使用するという戦略は、昆虫や爬虫類など「親が子の世話しない動物」では知られていました。

しかし子供を世話する種において子供を食糧庫として使う例が発見されたのは、ヤツガシラがはじめてとなります。

研究者たちは、同じような親の関与で計画的な兄弟食いを行っている種は、他にも存在する可能性があると述べています。

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元論文

Extra Nestlings That Are Condemned to Die Increase Reproductive Success in Hoopoes
https://doi.org/10.1086/728883

ライター

川勝康弘: ナゾロジー副編集長。 大学で研究生活を送ること10年と少し。 小説家としての活動履歴あり。 専門は生物学ですが、量子力学・社会学・医学・薬学なども担当します。 日々の記事作成は可能な限り、一次資料たる論文を元にするよう心がけています。 夢は最新科学をまとめて小学生用に本にすること。

編集者

ナゾロジー 編集部