北里大学北里研究所病院の院長補佐、糖尿病センター長の山田悟氏が、実業家の「ホリエモン」こと堀江貴文氏の公式YouTubeチャンネル『堀江貴文 ホリエモン』に出演。食事のカロリーと体重の関係について言及した。

【動画】カロリーと体重について

■ランチ後に「眠くなるなら食べてほしい」食事

山田氏は、糖質の過剰摂取による血糖値の急激な変動が原因で、眠気やだるさ、集中力の低下などを引き起こす「糖質疲労」について研究しており、今回の動画では、「ランチ後に眠くなるなら食べてほしい食事」の実例を挙げて紹介。

山田氏によると、「サラダチキンより、唐揚げマヨネーズ」「とろろそばより、二郎系ラーメン」「おにぎり1個より、パテ2倍もりもりバーガー」を挙げる。

山田氏は「サラダチキンはタンパク中心で、悪い食べ物ではないんですが、欠点として脂がないんですね。それが唐揚げマヨネーズになりますと、タンパクに加えてしっかりと脂も入ってくるということになりますので。脂の力で糖質による血糖上昇に強くブレーキをかけることができます」と説明。

■勝手に調整される?

サラダチキンと唐揚げではかなりカロリーが違うようにも思えるが、山田氏は「カロリーの摂り過ぎに関しては全く懸念する必要はありません」と述べる。

「タンパクと脂に関しましては、摂取が多ければ勝手に燃えます。あるいは勝手に満腹になるので、次のお食事、あるいは次の日のお食事のなかで、カロリーをトントンにします。なのでご自身が計算したり意識する必要はないんです」と話し、「(カロリーは)勝手に調整されるということを期待しててよいです」と語った。

■カギは「脂とタンパク」

とろろそばと二郎系ラーメンについては「麺という意味では同じなんですけど、上に乗っている具材がとろろですと、山芋なのでやっぱり糖質なんですね。これは糖質のかぶせ食いということになります」と指摘。

「一方で二郎系になりますと、上にモヤシと野菜が乗っていて、下にチャーシューというお肉が乗っていて卵もあって、これをしっかりと食べると。脂、タンパク、食物繊維、こういったものをしっかり食べることによって、最後に麺に入ったときには血糖上昇にブレーキがかかるようになっているということになります」した。

また、おにぎりよりも、パテが2枚になっているハンバーガーの方が良い理由について、「おにぎりと違うのは、間に挟まっているパテであるとか、あるいはチーズによって脂とタンパクがしっかり入っているんですね。なので血糖上昇にブレーキがかかります」と解説。