小倉陽太 写真:Getty Images

6月8日に横浜市のニッパツ三ツ沢球技場で開催されるYBCルヴァンカップ・プレーオフラウンド第2戦でセレッソ大阪(J1現8位)と対戦する横浜FC(J1現17位)が6月7日に囲み取材を行った。

同月4日にC大阪のホームで行われた第1戦では、横浜FCが後半10分に先制点を許し、以降もC大阪が攻勢を強める展開に。その後2点を失い0-3で迎えた96分、横浜のMF小倉陽太がコーナーキックの流れからワントラップでボールを収め、右足で放ったシュートがゴールネットを揺らした。小倉にとってこれが2025シーズン公式戦初ゴールとなった。試合は最終的に1-4で終了し、第1戦を落とした横浜FCはルヴァン杯準々決勝進出に黄色信号が灯った。

今試合で唯一の得点を挙げたのは、大卒2年目のMF小倉だった。長い手足を活かした対人や球際の強さといった守備面に加え、パス精度やパンチ力あるミドルシュートも持ち味。プロ1年目の昨シーズンはJ2リーグで12試合に出場し、チームのJ1昇格に貢献した。

カテゴリーがJ1に変わった今シーズンは、開幕戦にスタメンで抜擢されると以降も3試合連続で先発出場。すでにJ1リーグで14試合に出場し、昨シーズンの出場試合数を上回っている。しかし、直近ではカップ戦での起用が目立っており、リーグ戦での出場機会をうかがう状況が続いている。そんな小倉に、プロ生活の手応えやJ1とJ2の違いについて訊いた。


囲み取材中の小倉陽太

課題はボール奪取後に…

現在、横浜FCが採用しているフォーメーションは3-4-2-1。小倉は主にボランチとしてプレーしている。2ボランチの一角を担い、開幕戦から数試合は左に小倉、右にMF駒井善成という組み合わせが多く見られた。しかし最近では、左のボランチにガンバ大阪からシーズン途中に加入したMF山田康太、右にMFユーリ・ララがスタメンに名を連ねる試合が増え、小倉はベンチを温める状況となっている。