6日放送のNHK連続テレビ小説『あんぱん』で、嵩(北村匠海)の母・登美子(松嶋菜々子)の言動に感動の声が相次いでいる。

■“本心”全開の登美子

出征の日、町の人々から激励を受ける嵩。嵩の伯母・千代子(戸田菜穂)が涙を堪えながら「お国のために…立派に…」と激励の言葉を絞り出そうとしていると、「嵩! 死んだらダメよ!」と登美子の声が。

嵩の前に来た登美子は「嵩、いいこと? 絶対に帰って来なさい! 逃げ回ってもいいから。卑怯だと思われてもいい! 何をしてもいいから! 生きて…生きて帰ってきなさい!」と力強く声をかける。

すると民江(池津祥子)が「あなた、それでも帝国軍人の母親ですか!? 母親なら母親らしゅう、息子さんを立派に送り出すがが、務めではございませんか!?」と登美子を叱責。

登美子は「立派に送り出す?」「戦争に行く子に、死んできなさいと言うのが!?」と問いかけ、「そうです!」と言う民江の言葉に首を横に振ると嵩に「死んだらダメよ。生きるのよ!」とすがりついた。

■嵩の気持ちにも変化が?

その様子を見た憲兵は「非国民め!」と登美子を連行しようとするが、その場で見ていたのぶ(今田美桜)は「お国を思う気持ちは、皆おんなじです。けんど、生きてもんてきてほしいと願うのは、母親なら当然やと思います! あなたのお母様も、ここにおるお母さんらあも、皆おんなじ気持ちやと思います」と訴える。

そして母の言葉とのぶの「嵩、必ずもんてき! お母さんのために、生きてもんてき! 死んだら承知せんき!」という言葉を受けた嵩は憲兵へ詫びると「立派にご奉公してまいります!」と宣言。その場を収めたあとはどこか吹っ切れたような微笑みを浮かべた。

■「よく言った!」「涙腺崩壊」

きのう5日の放送で、登美子は出征を控えた嵩に対し「子供の頃から気が弱くて、虫も殺せない嵩が戦争なんて無理に決まってるでしょ。体力も根性もないし…忍耐力だってないし。戦場に行ったら足が震えて一歩も前に進めないでしょ?」と放言

嵩はこれを否定的に受け取ったが、視聴者からは「『生き延びろ』という登美子さんからのメッセージ」「何となく息子への『愛』を感じてウルッときてしまった」との声が上がり、その不器用な愛にもどかしさを感じていた人も多かったよう。

そしてその答え合わせとなった今日の放送後、Xでは「登美子よく言った!」「登美子さんに全ての情緒を掻っ攫われた…」「登美子さんの本心が溢れ出して涙腺崩壊」「たかしが最後に少し微笑んでいた。きっと、お母さんの本心を聞くことができたからだろうね」などと感動のコメントが相次いだ。