TG-5で接写することにより、葉の形状まではっきりと観察することができます。

海藻の撮影を終えて、しばらく海岸を歩いていると、この辺では珍しいキサゴまたはダンベイキサゴと思われる貝殻を発見しました。

地域差によっては「ナガラミ」と呼び食用にしているほか、小型種のイボキサゴはかつて「おはじき」にも使われていたそうです。

この貝殻は殻径3cm程でしたが、TG-5を使って殻頂付近を撮影。吸い込まれるそうな螺旋と削れて露出した真珠層のような構造が美しい貝殻でした。
様々な貝殻を接写してみる
ミゾガイのような非常に脆い二枚貝も発見。力を入れて摘まむとボロボロになってしまうほど弱い貝殻ですが、接写するとそれなりに迫力がありますね。

グレーの砂浜の上でひと際目立つ二枚貝はミドリイガイ。海岸にはイガイ科の二枚貝がよく落ちていますが、中でも本種はよく目立ちます。
ミドリイガイの原産地は東南アジアであり、日本では国外外来種のようです。

変わった形のホタテガイが落ちていると思ったら、小型種のトマヤガイと思われる二枚貝でした。

接写すると殻表に網目状の構造が付着していることがよくわかります。この網目状の構造も何かの生き物なのでしょうかね。
このような感じで、かれこれ30分ほど低姿勢で撮影を繰り返しました。
謎の物体を発見!
そろそろ帰ろうかと思った時、海岸で謎の物体を発見。白くてでこぼこした構造物。これが一体何かわかりますか?
ヒントはある生物の体の一部です。

正解はコウイカ類の甲。

コウイカを含むイカ類では胴に甲を持っており、スルメイカやアオリイカなどのツツイカ類では柔らかい「柔甲」を持つのに対して、コブシメやコウイカなどのコウイカ類は舟のような形をした頑丈で大きな甲を持ちます。