帰宅後はすぐにでもシャワーやお風呂でニオイや汗を落としたいところだが、まず道具を洗ってしまおう。これが逆だと綺麗になった手でニオイのついた道具を洗わなければならない。多少面倒でも道具類は先に洗っておく方が効率的だ。
樹脂製の道具は希釈したキッチンハイターでの漬け置き洗いが簡単かつ効果的。ただし金属製の道具は錆びるので絶対に一緒に漬けない様にしよう。竿やリールは水洗いした後に陰干し。汚れやニオイが気になる場合はアルコールティッシュで拭きとると良い。

手についたニオイは中和が基本
さて、いよいよ手についたニオイに取り掛かるのだが、ご存知の通り手についた魚の生臭いニオイはなかなか取れない。
この生臭いニオイの元はトリチルアミンという成分。釣りの後の手のニオイがなかなか取れないのは、指紋などの細かい隙間にこれが多く入り込んでいるためだ。
この成分は人の皮膚と親和性が良く、石鹸で洗ったくらいではあまり落ちない。そこでトリチルアミンの性質であるアルカリ性を逆の酸性で中和してやるのが、ニオイに対して最も効果的な方法だ。
まずハンドソープや石鹸でよく洗い、ニオイ成分を出来るだけ落とす。次に濃縮レモン果汁を薄めた水で手を洗う。するとレモン果汁の酸性がトリチルアミンのアルカリ性を中和し、生臭いニオイがほとんど無くなる。
ちなみに同じ酸性として酢を希釈して使う方法もあるが、酢のニオイも気になるので、個人的には爽やかな柑橘系のものがおすすめだ。酸性の水溶液で手を洗うので、肌の弱い人は最後にハンドクリーム等で保湿を忘れずにしておこう。

手についたニオイ対策まとめ
・魚やエサを出来るだけ直接触らない様にする。
・ニオイへの対処は帰宅後が基本。現地では環境を汚さない事を第一に考えよう。
・手についた生臭いニオイはレモン等の酸性で中和させるのが簡単かつ効果的。