この技術によって、ドローンは20キロ以上離れた場所まで安全に飛ばせるようになりました。

ウクライナ側も光ファイバー方式を試しましたが、ドローンより高価なケーブル代、重量増による機能制限などの理由から、採用は限定的です。

ウクライナのドローン企業Hulessのヴァディム・ブルキン氏は、「今のところ、光ファイバー式ドローンに対する防御策は存在しません」と語っています。

ではウクライナはどうするのでしょうか?

彼らは完全自律型ドローンに未来を見出しています。

将来的には、攻撃地点だけ人間が決め、ターゲット選定はドローンが行うというのです。

これは、殺すか否かをAIが判断する時代の入り口を意味しています。

戦争と共に「人を殺すドローン技術」が急速に進化しています。

「対ドローン・ジャミング」「目で見て飛ぶAIドローン」「光ファイバーでつながれたアンチジャミングドローン」「完全自律型ドローン」

これらは戦争の形を変えるだけでなく、戦争をより安価で迅速、そして無慈悲なものへと変貌させています。

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参考文献

How Ukraine’s Killer Drones Are Beating Russian Jamming
https://spectrum.ieee.org/ukraine-killer-drones

ライター

矢黒尚人: ロボットやドローンといった未来技術に強い関心あり。材料工学の観点から新しい可能性を探ることが好きです。趣味は筋トレで、日々のトレーニングを通じて心身のバランスを整えています。

編集者

ナゾロジー 編集部