ライバル企業の日本ペプシコーラ社は、鹿島アントラーズとスポンサー契約を結んでいる。よってカシマサッカースタジアムで日本コカ・コーラ製の商品を配布するのは難しいだろうが、鹿島のみペプシ製のJリーグコーラという形にすれば、実現の可能性が見えてくるのではないだろうか。

1993年当時のレトロな缶デザインを再現し、J1・J2・J3全60クラブのロゴをランダムに配した限定商品とすれば、大人も子どもも楽しめる無料配布イベントとなるはずだ。


Jリーグ 写真:Getty Images

Jクラブのマスコットキャラクターグッズ

先に無料配布されたJリーグチップスで話題を集めたのは付録のカードだけではない。そのパッケージに古くからのJリーグファンがザワついた。

パッケージデザインの中には、1998年に消滅した横浜フリューゲルスのマスコット「とび丸」と「フリ丸」が登場し、さらにはG大阪のキャラクターがJリーグ発足当時の「ガンバボーイ」、東京ヴェルディのキャラクターもヴェルディ川崎時代の「ヴェルディくん」だったことで、オールドファンをエモーショナルな気持ちにさせた。

「Jリーグマスコット総選挙」は2023年を最後に終了したが、今でも選手以上に人気を集めるマスコットが存在。その中には“引退”し、姿を消したマスコットもいる。

59クラブのマスコット(FC今治にはマスコット不在)を大集合させ、ミニチュア版のぬいぐるみ、あるいはアクリルキーホルダー、ラバーチャームなどを製作し無料配布すれば、特に子どもファンへの訴求力は大きいだろう。


上記商品は、いずれもJリーグの歴史を反映しており、復刻がもたらすノスタルジーの力とサポーター文化をも含有しているものだ。さらに、Jリーグ創設とともにサッカーファンとなった世代が子連れでスタジアムを訪れるほどに歴史を積み重ねたことを意味する。