■「どんなに優秀な人間がいても…」

高木氏の経験上、「そう言って口を挟む人が多い」と言い、長嶋さんに対しても「本当かなと思った」という。しかし「長嶋さんは一言も言わなかった。不安で確認に行ったら『お前のことを信じてる』って」と明かし、「組織というのがどう動けば1番円滑にいくかっていうのを、1番考えて知ってる人なんじゃないかと思った」と振り返る。

「アテネのときも印象的だったのが。チームを作る上において、どんなに優秀な人間がいても和を形成できないチームは弱いと。だから和を作れるように我々も選手たちに協力しよう、我々も努力しようということで、アテネの予選のチーム作った。だから素晴らしいチームになった」と話す。