バークレイズも機械勢の買戻し余地を指摘する。

珍しく流れてきたUBSのCTAポジショニングでは、確かにS&P 500に関してはポジションが軽いものの、代わりにユーロストックスやEM株をオーバーウェイトにしており、株式全体に対するエクスポージャーが足りないわけではない。

なお、ここまで相場をかき回したマクロHF / CTA部門は今年ここまで儲かっていないようである。

自社株買いはまだ旺盛である。

先週明け時点に流れてきたものにはなってしまうが、BofAのディーラーガンマプロファイルは5月Op Exを過ぎてもまだ6000以上はネガティブガンマが続く。

JPMのカラーのコール売りも刺さっている中でどうして上方のネガティブガンマが消えないのか不思議であるが、とにかくこのマップ通りなら、6000を超えるとショートカバーが加速しそうな構図は5月Op Ex前から変わっていない。下値では5700割れにはポジティブガンマの山があり、並みの下落はここで阻まれやすいだろう。

今回の相場のスマートマネー(HF以外の機関投資家はダムマネーである)として存在感を発揮した個人投資家は、4月の下げで大幅に買い越した後、5月後半に少しずつ売りに転じている。

インサイダーの売りは引続き低調である。

NAAIMは完全に楽観域まで戻っている。これで上値追いはかなりしたくなくなってくる。

 

テクニカル。5969は引続き週足レジスタンスであり続ける。先週はあれだけのポジティブ・ヘッドラインが集中しても「5969を背にした5900近辺の売り」はチマチマとワークした。もっとも下値も固まってきており、金曜5/30日足下ヒゲ陽線の下値5843さえもブレイクできないなら、二匹目のドジョウを狙うショートも更に難しくなってくる。ブレイクした場合もガンマプロファイルで山になっている5700近辺は堅いだろう。