もちろん、人口爆発が起きている途上国の人々が政府に期待し、未来に希望を持つことで出生率が上がっているわけではない。だが、政治への信頼が国民の将来観に影響を与えているのは確かだ。

デマンドプル・インフレ不在の現状と日本の課題

デマンドプル・インフレが進行している国は、先進国の中にはほとんど見当たらない。その中でも日本は、可処分所得や実質賃金の伸びが特に鈍化しており、それが社会全体に漂う閉塞感の要因となっている。

仮に金利を上げ、円高基調に転じたとしても、それは名目的な改善にとどまる可能性が高い。日銀もインフレ目標を掲げている以上、コストプッシュ型インフレから脱却できていない現状を理解しており、積極的な利上げには踏み切れないでいる。

つまり、デマンドプル型のインフレへと移行するには、政府が経済を積極的にブーストする必要がある。最低でも・・・

以後、

・最悪のシナリオとは何か ・国民負担率と政治的選択

続きはnoteにて(倉沢良弦の「ニュースの裏側」)。