超長寿、そして不老不死が実現する日はやってくるのか――。この問いへの探求において際立っている人物は、未来学者のイアン・ピアソン博士、グーグルのレイ・カーツワイル氏、生物医学研究者のオーブリー・デ・グレイ氏の3人であるという。

■2050年:エリートの不死

 未来学者のイアン・ピアソン博士は、2050年までに最先端技術の組み合わせにより、最も裕福な人々が不死を達成できると予測している。

 彼はコンピューター、遺伝子工学、ロボット工学の進歩により、強化された身体とデジタルの精神で、人類は永遠に生きられるようになるだろうと示唆する。

 遺伝子工学は老化を逆転させて細胞を若く健康に保ち、一方で脳コンピューターインターフェースなどの技術は、人々が自分の思考を仮想現実やアンドロイドの身体に「アップロード」することを可能にするという。

 当初は超富裕層しかこうした画期的な技術を買う余裕はないだろうが、ピアソン氏は50歳以下の人なら誰でも生きているうちにこれを買える可能性が高いし、40歳以下の人ならほぼ確実に不死を手に入れられるだろうと楽観視している。

 彼のビジョンは、3Dプリントの臓器やAI駆動型医療など、すでに開発中の技術に依存しており、今後数十年で飛躍的に発展拡大するということだ。