レオナルド・ダ・ヴィンチの傑作「最後の晩餐」。このあまりにも有名な絵画に、実はイエス・キリストが「ただの人間」であった可能性を示唆する、驚くべきメッセージが隠されているという説が浮上している。ミラノを拠点とする研究者がその謎に迫った。

「最後の晩餐」に隠されたダ・ヴィンチの意図とは?

 レオナルド・ダ・ヴィンチが描いた「最後の晩餐」は、数ある同テーマの作品の中でも特にユニークな存在として知られている。そして今、ある研究者が、ダ・ヴィンチがこの絵画に込めた「隠されたメッセージ」を特定したと主張しているのだ。もしそれが真実だとしたら?まるで小説『ダ・ヴィンチ・コード』の世界が現実になったかのようだ。

 他の多くの「最後の晩餐」の絵画では、イエスと12人の弟子たちは聖人として描かれ、頭上には光輪が輝いている。しかし、ダ・ヴィンチの作品は異彩を放っている。そして、研究者はついに、ダ・ヴィンチがイエスと弟子たちの光輪を省略した理由を発見したのかもしれない。

 その理由とは、イエスが「普通の人間」であったことを示すためだというのだ。

ダ・ヴィンチ「最後の晩餐」に隠された衝撃の真実? イエスは“ただの人間”だったのか… 消えた光輪の謎
(画像=「最後の晩餐」1685 シモン・ウシャコフ, Public domain, via Wikimedia Commons、『TOCANA』より 引用)