“トップ10”には、Jリーグ参入は後発ながらも、地道なファン掘り起こしの努力やオーナーに就いた大企業のバックアップを取り付けて成長したクラブの名が並ぶ。

一方、それに続くクラブはJ1に“落ちる”ことになる。1993年にJリーグが発足した際の「オリジナル10」の中では、清水エスパルス、ジェフユナイテッド市原・千葉、東京ヴェルディがここに該当する。いずれも現在、あるいは近年までJ2を戦っていたクラブだ。

Jリーグプレミアリーグを創設するならば、参加クラブの選定は成績だけでなく、経営力、スタジアム、ファンの多さなどを含む多面的な審査方式が最も現実的で、公平性の面で最もバランスが取れた方法になるだろうが、どのような数値を示したとしても落選したクラブを中心に反発は必至であり、合意形成は難しい仕事となるだろう。

この構想を形にするためには、誰かが“汚れ役”を引き受けなければならない。大東氏や村井満氏といった歴代チェアマンが実行に移せなかったこの役を、野々村現チェアマンが買って出ることはあるのか。再び次期チェアマンに先送りすることになるのか。はたまた、この構想自体“廃案”になるのだろうか。Jリーグのファンは注意深く見守る必要があるだろう。