これに、2020~2024シーズンの天皇杯優勝クラブ(神戸、川崎2回、ヴァンフォーレ甲府、浦和)、ルヴァン杯優勝クラブ(名古屋2回、アビスパ福岡、広島、FC東京)も考慮する。

平均順位上位10クラブで落ち着きそうではあるが、今2025シーズン横浜FMは最下位に沈み、名古屋とFC東京も下位で喘いでいる。仮に横浜FMが初のJ2降格となれば、創設以来Jリーグを引っ張ってきた名門クラブがまさかの落選という可能性が出てくるだろう。ACLE(AFCチャンピオンズリーグエリート)準々決勝進出は評価材料だが、事態は予断を許さない状況だ。

逆に、ACLE準優勝という好結果を得た川崎は大きなポイントを得たことになり、カップ戦タイトルも複数獲得していることから、プレミアリーグ参戦「確定」と言ってもいいだろう。


浦和レッズ 写真:Getty Images

財務健全性、スタジアム、集客力、育成充実度

大企業が主要スポンサーのクラブ

クラブ経営の健全性という観点では、財務健全性や収入規模、クラブライセンス制度の遵守状況が求められるが、こればかりは大企業がスポンサーに付いているクラブが有利となるだろう。

  • ヴィッセル神戸:楽天グループ株式会社
  • 浦和レッズ:ポラス株式会社
  • 名古屋グランパス:トヨタ自動車株式会社
  • ガンバ大阪:パナソニックグループ

スタジアム基準の遵守と観客動員

スタジアム基準の遵守と観客動員の面では、先に示した平均順位上位10クラブ全てがJ1クラブライセンスをクリアしたスタジアムをホームとしている。新スタジアム建設を実現させた下記クラブは収容率でも高い数値を示している。

  • ガンバ大阪:パナソニックスタジアム吹田(収容人数:約39,694人)
  • セレッソ大阪:ヨドコウ桜スタジアム(収容人数:約24,481人)
  • サンフレッチェ広島:エディオンピースウイング広島(収容人数:約28,500人)