2007年の浦和レッズは、開催国枠ではなくアジア王者(AFCチャンピオンズリーグ2007優勝)としてクラブW杯に初出場した。当時のチームには、田中マルクス闘莉王(2019年現役引退)、小野伸二(2023年現役引退)、長谷部誠(2024年現役引退)など浦和の黄金期を支えた選手たちが名を連ねており、セパハン(イラン)に3対1で勝利し準決勝に駒を進めた。

準決勝の相手はUEFAチャンピオンズリーグを制し欧州王者として出場したミラン(イタリア)。カカ(元ブラジル代表)やアレッサンドロ・ネスタ、アンドレア・ピルロ(共に元イタリア代表)など、当時の主力には現在引退している名選手たちも名を連ねていた

試合は後半にミランがMFクラレンス・セードルフのゴールで先制。浦和も反撃に出るが及ばず、1-0でミランが勝利し決勝へ進んだ。欧州王者に敗れた浦和は、3位決定戦でエトワール・サヘル(チュニジア)と対戦しPK戦を制して3位で大会を終えた。なお、この年の大会では浦和に所属していたFWワシントン(2006年~2007年在籍)が3得点を挙げ、大会得点王に輝いている。

浦和は2017年と2023年にもクラブW杯に出場しており、2025年大会が4度目の出場となる。これは日本のクラブで最多の出場数だ。これまでとは出場チーム数やレギュレーションなど異なる点もあるが、浦和が世界を相手にどのような戦いを見せるのか注目したい。


DF酒井宏樹(柏レイソル所属時)写真:Getty Images

柏レイソルvsサントス(2011年)

2011年のJ1優勝チームとしてクラブW杯に開催国枠で出場した柏レイソル。オークランド・シティとの初戦を2-0で勝利すると、続く準々決勝では北中米王者のモンテレイ(メキシコ)を破り、準決勝では南米王者サントス(ブラジル)と対戦した。

柏はDF酒井宏樹(2009年~2012年在籍)、大谷秀和(現・柏コーチ)、レアンドロ・ドミンゲス(2010年~2014年在籍/2025年4月死去)など、リーグ戦と同じく主力メンバーで試合に挑んだ。一方のサントスは当時19歳のネイマール(現サントス)に大きな注目が集まった。