■ビル・ゲイツ:見えない戦争に対処
マスク氏が星空を仰ぐ一方で、実業家で慈善家のビル・ゲイツ氏によると、近い将来の戦争は、戦車やミサイルの代わりに、重要なインフラをハッキングしたり、大量の偽情報を拡散したり、さらにはシミュレーションを通じて生物兵器を開発したりできるアルゴリズムによって戦われることになるという。
ゲイツ氏は人工知能(AI)が究極の兵器になるのだと力説し、この複雑な技術を習得した国は決定的な優位性を得ることになり、情報の流れを制御し、重要なシステムを操作し、重要なインフラをより効率的に保護する。このシナリオでは、技術的に先進的な国々が世界的なゲームのルールを決定することになる。
大都市の電力網を麻痺させ、国全体の金融システムを混乱させ、重要な通信ネットワークを停止させる静かな攻撃といった近未来の“戦争”は正式な警告なしに開始される可能性があると説明し、犯罪集団や敵対国は、戦争を宣言する際の従来の手順には従わない。

したがってより強力なデジタル ファイアウォール、より高速な検出システム、そして複雑なサイバー脅威が取り返しのつかない損害を引き起こす前にそれを検知して無効化できる専門家を育成するための必死の競争が繰り広げられることになり、世界の安全保障はますます、世間の目に触れないサーバーやデータネットワーク上で行われる“見えない戦争”になる。
マスク氏とゲイツ氏の予測は、一方は空間的、他方はデジタルという正反対の視点から出たものであるが、人類の未来は前例のないリスクに直面しており、喫緊に準備と解決策を整える必要がある。
火星に植民地にするにしても、デジタル世界の目に見えない敵に対する防御を強化するにしても、根底にあるメッセージは明らかだ。人類の歴史の次章は、生き残りを確実にするための画期的イノベーションがもたらされるかどうかにかかっていると言えそうだ。
文=仲田しんじ
提供元・TOCANA
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