世界を混乱と破滅に導く大戦争が起きた場合、世のビリオネアたちはどう動くのか――。たとえばイーロン・マスク氏とビル・ゲイツ氏はどのような行動に出るのだろうか。
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■イーロン・マスク:火星脱出計画
米宇宙企業「スペースX」の創業者、イーロン・マスク氏にとって、答えは地球上の地下シェルターではなく、地球から遠く離れた場所にあると断言する。
マスク氏によれば第三次世界大戦のような壊滅的な世界的紛争が勃発した場合、人類の命運は“バックアップ”を持っているかどうかにかかっている。その“バックアップ”とは火星だ。
マスク氏は、我々の最も近い天体である月を永続的な解決策とは考えていない。彼は火星は恒久的で自給自足可能な植民地として、はるかに有望な条件を提供していると主張する。
その基本の設計思想は地球上でカタストロフが発生する前に、火星に生存可能な人類社会を築くことである。この火星基地は、地球が居住不能になった場合でも、火星は知識と生命を維持できる選ばれた集団を収容し、人類文明にとって一種の“保険”として機能することになる。
先日マスク氏は、同社の宇宙船「スターシップ」を2026年末までに、無人飛行で火星に向けて打ち上げるとアナウンスし、無人飛行が成功すれば2028年にも有人飛行を目指す計画を明らかにしている。
火星と地球が最も接近する、約26カ月に1度のタイミングである2026年の11~12月に打ち上げた宇宙船の火星到着は2027年中を想定しており、2028年にも人が搭乗した宇宙船を火星に向かわせ、居住空間やロケットの発射施設などのインフラをつくるための資材を運ぶ計画だ。
最終的には火星にドーム状の「都市」を建設することも目指しており、「目標は火星をなるべく早く自立させること」と自身のXで言及している。

(画像=イメージ画像 generated using QWEN CHAT、『TOCANA』より 引用)