2026年、丙午は再び日本を揺るがすのか?
そして、次の丙午は2026年(令和8年)にやってくる。果たして、この迷信は再び日本の出生動向に影響を与えるのだろうか。
1966年当時、日本はすでに先進工業国であり、識字率も高く、都市化も進んでいた。それでもなお、多くの人々が迷信に左右された。現代では、お見合い結婚は減少し(1940年代の70%から2010年にはわずか5%)、恋愛結婚が主流となっている。古い迷信を信じる人は減少し、科学的・合理的な考え方が広まっていると言えるだろう。
しかし、文化的な記憶というものは根強い。特に祖父母世代などには、いまだに丙午を気にする人もいるかもしれない。
近年の日本の出生率は、経済的・社会的な要因からすでに低い水準にある。そのため、2026年に丙午の迷信が大きな影響を与える可能性は低いと専門家は予測している。1966年のような大幅な出生数減少は起こらないだろうというのが大方の見方だ。
それでも、迷信を気にして出産を控える人が一定数現れる可能性は否定できない。一方で、丙午生まれが少ないことを逆手に取り、「競争相手が少なくて有利」と前向きに捉える若い世代も出てきているという。