3. 新開の森(滋賀県近江八幡市)

滋賀県近江八幡市にある「新開の森(しんかいのもり)」は、農地が広がる一帯に突如として現れる小さな森です。
この森は、織田信長が関係する歴史事件に由来する禁足地とされており、地元では「シガイの森」とも呼ばれています。
森の中には、何らかの祠や石碑が存在すると言われていますが、詳細は不明であり、地元の人々も近づかないようにしているとのことです。
特に夜間は近づくことすら避ける住民も多く、長年にわたり「見てはならない」「語ってはならない」場所として扱われています。
4. 初鹿野諏訪神社のホウの木(山梨県)

山梨県にある初鹿野諏訪神社の境内には、「ホウの木」と呼ばれる大木があり、触れることすら禁じられています。
この木には、枝を折ったり葉を取ったりすると祟りがあるとされ、過去には枝を払った関係者が次々と亡くなったという伝承もあります。
また、鉄道がこの木を避けるようにカーブして敷設されたとも言われており、その神聖性が伺えます。
現在でも地元住民の間では「絶対に触れてはならない木」として受け継がれ、定期的な神事も行われています。
5. 開かずの不動(神奈川県川崎市)

神奈川県川崎市の生田地区には、「開かずの不動」と呼ばれる禁足地があります。
ここは、かつて「第六天」を祀っていた場所であり、昭和24年の『民間伝承』によれば、「入らずの森(イラズノモリ)」として誰も立ち入らなかったとされています。
第六天信仰は中世から近世にかけて関東圏で広まり、強力な力を持つ存在として畏れられていました。
現在でも、この地には立ち入らないようにする風習が残っています。
不動明王の像がかつて安置されていたという話もあり、今なお地域住民にとっては特別な場所とされています。