つまり、私たちは人と待ち合わせるために、全部で4つのパラメータが必要になります。これは、私たちの住むこの世界が4次元の構造を持っているということです。
よく2次元は縦横の世界、3次元はそこに奥行きを足した世界、4次元はそこに時間を含めた世界なんて表現されます。この説明に「は?時間?なんで縦横奥行きの次が時間なの?」と思った人は多いかもしれません。
その理由は、3次元の空間と一方向に進み続ける時間軸の合わさった世界が、私たちの住むこの世界だからです。そのため大抵4次元の説明を求められた人は、「縦横奥行きの空間に時間を足すと4次元なんだよ」という説明するのです。
ただ、通常時間軸は空間軸の様に自由に操作可能な軸ではないため、私たちの宇宙を表現するときは「4次元空間」という呼び方はしないで「4次元時空」と呼びます。
次元は全部くっついたものとして考えると、イメージができなくて難しくなりますが、このように次元を構成する軸をいくつかに分けて考えると案外簡単に人間の脳でも理解できたりするものです。
そしてこうした考え方ができるようになると、動画は何次元なのか? という問題もすんなり答えられるようになります。
動画は何次元なのか?
私たちはモニターや、そこに映る映像、絵画などをまとめて2次元と呼んだりします。
しかし、動画は2次元なのでしょうか?
普通の絵は止まったまま動きませんが、動画の場合、時間の経過に合わせて写っているものが変化していきます。

写真なら「画面の中央に写っているものがおわかりいただけただろうか?」なんて情報の提示の仕方をしますが、動画紹介の場合「話題の箇所は3分15秒後から」みたいな情報の出し方をします。
動画には二次平面としてのXY軸以外に、一次元の時間軸シークバーがついていて、見せたい場面やものを紹介するには時間も必要な情報になってきます。