精神病質(psychopathy)は、他者への共感や良心の著しい欠如を特徴とするパーソナリティ障害の一つです。
その特性の持ち主を指す「サイコパス」という呼び名は日本でもすっかりお馴染みとなりました。
サイコパスは人口全体の数%ほど存在するとされ、私たちの身近にも潜んでいる可能性があります。
そうした人物とはできるだけ付き合いを避けたいところですが、では、どうすればサイコパスを見分けられるのでしょうか?
これまでの心理学研究がそのヒントを与えてくれています。
それによるとサイコパス特性が強い人ほど、会話中にほとんど頭を動かさないようなのです。
目次
- サイコパスを見抜くには?
- サイコパスは会話中に頭を動かさない
サイコパスを見抜くには?
サイコパスには、ざっと数えるだけでも次のような暗黒面が挙げられます。
・相手の気持ちを理解する能力がない
・口達者で自信に溢れており、一見すると魅力的に見える
・平気で嘘をついたり、悪い噂を流す
・嘘や噂を利用して、他人をコントロールしようとする
・エゴが強く、自己中心的で無責任
・良心や道徳観念が欠如している
・衝動的でスリルを求める行動を取る
こうした特性からサイコパスは近しい人を傷つけるだけでなく、社会規範や法律を無視して犯罪に手を染めるリスクが高くなっています。

また専門家らはこれまで、サイコパスを見分けるための行動特性についても研究してきました。
例えば、サイコパスは相手の目をジッと見つめることがわかっています。
普通の人であれば、会話相手の目を見つめる長さはせいぜい数秒程度で、一度目を逸らした後に再び目を合わせることを繰り返すのが一般的です。
ところがサイコパスは不快になるほど相手の目を執拗に見つめ続ける傾向があります。
それから手を使ったジェスチャーが多いのも特徴の一つです。