パーシー・フォーセット一行に何が?失踪をめぐる諸説
一体、フォーセット一行の身に何が起こったのか。様々な説が飛び交っている。
■遭難または飢餓?
広大で鬱蒼としたジャングルで道に迷い、食料が尽きて餓死したか、あるいは病死したという説だ。当時の探検仲間ヘンリー・コスティンは、フォーセットが以前から原住民と良好な関係を築いていたため、彼らに危害を加えられることはなかっただろうと考えていた。フォーセットは1906年から南米を探検しており、通常は動物、缶詰、照明弾、航法用具など、装備も万全だった。しかし、1925年の探検では資金不足で、軽装だったことが知られている。Z発見への情熱が、準備不足のまま彼らを危険な旅へと駆り立てたのだろうか。
■原住民による殺害?
西洋人との接触がほとんどない敵対的な部族に殺害されたという説も根強い。毒矢で命を落とした可能性も考えられる。1920年代にフォーセット捜索を試みたアメリカ人探検家ジョージ・ダイオットは、彼らが地元住民の手にかかって死んだと信じていた。1930年代には、フォーセットを探しに行ったイギリス人俳優アルバート・デ・ウィントン自身が原住民に殺害されている。その後も、ジェームズ・ボンドの作者イアン・フレミングの兄ピーター・フレミングをはじめ、多くの冒険家たちがフォーセットの捜索に乗り出したが、成果はなかった。あるドイツの人類学者は、フォーセットの干し首を見たと主張したことさえある。1950年代には、カラパロ族がフォーセットを殺害した証拠とされる骨が発見されたが、後に別人のものと判明。カラパロ族の長老たちは、一行が東へ、森の奥深くへと向かうのを見たのが最後だと語っている。現代の探検家ジョン・ヘミングは、フォーセットがその地域の孤立したシングー族との友好を築くための贈り物を十分に持っていなかったために命を落としたと考えている。
■盗賊による殺害?
1979年、フォーセットのモットー「困難よ、くそ食らえ」が刻まれた彼の印章指輪が、アマゾンの町クイアバの質屋で発見された。コンパスも見つかっている。これらの発見は、フォーセット一行が盗賊に襲われ殺害された可能性を示唆するが、指輪がどのようにして質屋に持ち込まれたのかは謎のままだ。そして、興味深いことに、遺体は一切発見されていない。
■意図的な失踪?
フォーセット自身は、もし自分が失踪しても救助隊を送らないよう警告していた。危険すぎると主張していたのだ。また、彼は最後の滞在場所について誤った座標を残しており、これはライバルの探検家を欺くためだったのかもしれないし、あるいは最初から発見されるつもりはなかったのかもしれない。フォーセットは神秘主義やオカルトに強い関心を持っていたことが知られている。彼の私的な書類を調査したテレビディレクターのミーシャ・ウィリアムズは、フォーセットが息子ジャックを中心としたカルト的な秘密結社をジャングルの中に設立しようとしていたのではないかと考えている。さらに突飛な説としては、フォーセットがZを発見し、一行が神として崇められながら生き永らえた、あるいはエイリアンと接触したというものまである。

「失われた都市Z」は実在したのか?
フォーセットの時代には「失われた都市Z」の存在は懐疑的に見られていたが、近年の考古学的調査により、その地域で17世紀以前の洗練された集落跡が発見されている。道路や土手道を備えたこれらの遺跡は、Zが全くの空想ではなかった可能性を示唆している。
パーシー・フォーセットの失踪から100年。アマゾンの奥地に消えた彼の運命と、「失われた都市Z」の真実は、未だ謎に包まれたままだ。しかし、彼の不屈の探検魂と、未知なるものへの飽くなき探求心は、今もなお多くの人々を魅了し続けている。真実は、まだジャングルの奥深くに眠っているのかもしれない。
提供元・TOCANA
【関連記事】
・初心者が投資を始めるなら、何がおすすめ?
・航空機から撮影された「UFO動画」が公開される! “フェニックスの光”に似た奇妙な4つの発光体
・有名百貨店・デパートどこの株主優待がおすすめ?
・ネッシーは巨大ウナギではない! 統計的調査結果から数学者が正体を予測
・積立NISAで月1万円を投資した場合の利益はいくらになる?