ラインの幅をミリ単位でこだわる

 各商品の品質には強いこだわりを持っているという。

「ラインソックスはシンプルなデザインで、ラインの幅をミリ単位でこだわっています。履き心地にもこだわっており、足底はパイル編み仕様でクッション性が高い点がポイントです。抗菌防臭加工も施しています。アウターTシャツはサステナブルなUSAコットン100%にこだわり、素材感、透け感、リブの幅、ステッチ、サイズ感、襟ぐり、肩の落ち方などをミリ単位で調整しています」(同)

 商品企画・開発・製造・セールスにおいて、ヒット商品を生むために何か独自の工夫やプロセスなどを導入しているのか。

「コンビニエンスウェアは入口近くでの設置を推奨しており、什器上の『トップボード』には、コンビニエンスウェアを着たモデルを展示し、イメージが付きやすいようにしている他、この春からはハンガーでの展示も実施し、質感が分かるようにしています。限られた売場スペースの中でどのように展開していくかが課題で、コンパクトに畳んで陳列することや、そのなかで商品の良さを伝えられるようパッケージも工夫しています。また、パッケージは、環境配慮素材を使っており、ジップ付きで、小物入れなどとして再利用してもらえるように使いやすいデザインにしています」(同)

 どの商品が売れ筋なのか。

「ソックス類、今治タオルハンカチ、アウターTシャツが人気です。ソックス売上累計は約2400万足(25年2月末時点)であり、アウターTシャツ(色違い、サイズ違い含めて)は年間約150万枚を販売しております」(同)

 今後のアパレル事業に関する事業展開・戦略をどう描いているのか。

「25年3月に発売した『ブラウェア』は1カ月で1万枚販売し好評です。今後も婦人インナーを強化していきます。『コンビニで衣料品を買う文化』が定着することを目標としており、洋服を買う場所として、『目的買い』となる商品を衣料品以外にも拡大させていき、多くのお客様にご来店いただきたいです。また、今後ますます増加が見込まれるインバウンド客もしっかり取り込んでいきたいです」(同)

(文=BUSINESS JOURNAL編集部)