中盤は、MF三笘薫(ブライトン)やMF堂安律(フライブルク)などの海外組が招集外となった一方で、ボランチで言えばMF熊坂光希、攻撃的な選手で言えばMF俵積田晃太といった選手が国内組から初選出され大きなサプライズとなった。いずれも国内で注目の若手であることは間違いないが、中堅世代であっても過去にA代表招集歴のない選手ながらJリーグで圧巻の活躍を見せている選手は多くいる。浦和レッズで2シーズン目を迎えたMF渡邊凌磨もその1人だ。
魅力は何といっても正確かつ強烈なシュート。今季もそのシュート精度と技術を武器に、早くもJ1での自己最多タイとなる6ゴールを挙げている。もちろん、シュート時のみならずチャンスメイクでもキックの技術は活きることから、タレントの豊富な今の日本代表ならばより質の高さが輝きそうだ。果たしてE-1選手権では初選出が叶うのか、引き続き注目したい選手である。

FW鈴木優磨(鹿島アントラーズ)
今回、最前線での起用が多い選手としては予選突破に貢献してきたFW上田綺世(フェイエノールト)やFW小川航基(NECナイメヘン)といった選手たちが招集外となり、代わりに昨夏欧州へ渡り加入当初から得点を挙げていたFW大橋祐紀やブンデスリーガで今季二桁ゴールを挙げたFW町野修斗、パリ世代のエースFW細谷真大が選出された。しかし、残念ながら今回も鹿島アントラーズのエースFW鈴木優磨の名はなかった。
直近2シーズンはいずれも2桁ゴールを挙げており、今季も18試合すべてに出場して5ゴールをマーク。鹿島期待の新戦力であり昨季J1で2番目に多い21ゴールを挙げたFWレオ・セアラの活躍が目立つ中、鈴木も着実に数字を伸ばしている。また、鈴木の強みはチャンスメイクにもある。今季も鮮やかなスルーパスでゴールを演出するなどアシストもすでに3つ挙げており、周囲を活かす技術にも長けている。Jリーグでの活躍ぶりから、代表入りを願うファンやサポーターも多いのではないだろうか。